2008年07月09日

「家の周り川のよう」 県内豪雨、住宅・工場で懸命に排水



「目が覚めると、家の周りが川のようだった」。県内で8日未明から早朝にかけて降った雨は、富山地方気象台の前日までの予想を大きく上回る降水量を記録し、住民を驚かせた。9市町村で計163棟の住宅が床上・床下浸水したほか、道路の冠水や農作物への被害も出るなど、各地に大きなつめ跡を残した。

 住宅などへの浸水被害があった地域では、住民が朝から家屋の周りに土のうを並べたり、屋内に入り込んだ水や泥を外へかき出す作業に追われた。富山市婦中町速星では、住宅地を流れる坪野川が増水し、川沿いの道路はひざ下まで冠水した所もあった。自宅が床下浸水した主婦(58)は「何度か被害に遭ったことがあるが、ここまでひどいのは初めて」とため息をついた。

 同市水橋地区では、浸水した納屋から米や肥料、農機具などを運び出す住民の姿が見られた。納屋が浸水した同市水橋小出の会社員、塩原幸作さん(57)は「一時はどうなるかと思った。後始末が大変だ」と話した。

 滑川市内で被害が最も大きかった田中町地区では16棟が床上・床下浸水した。水井孝子さん(57)は「午前4時ごろから家に水が入り込み、みるみるうちに水かさが増えた」と話した。

 南砺市城端(西新田)で繊維加工を手掛ける「菱光サイジング城端工場」では倉庫の床が水浸しになった。電気系統の点検をするため操業を中止し、従業員が床にたまった水を外にくみ出した。

 高岡市醍醐では午後1時50分ごろ、突風が吹き、車庫1棟が全壊し、ビニールハウス2棟が一部損壊した。けが人はなかった。現地調査した富山地方気象台によると、竜巻か、積乱雲からの下降気流が地表にぶつかる「ダウンバースト」の可能性があるという。

 全壊した車庫の横で作業していた宮田真由美さん(57)は「ゴォーという音に気付き、200メートルほど離れたビニールハウスの方を見たら、ビニールが風で吹き上げられていた。慌てて家の中に逃げた」と話した。





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