2008年07月09日
軸棒の書き込み発見 南砺・井波の瑞泉寺、親鸞座像の掛け軸

南砺市井波の古刹(こさつ)、井波別院瑞泉寺(藤田誓壽(せいじゅ)輪番)が所蔵する親鸞(しんらん)聖人を描いた掛け軸の軸棒から、江戸時代後期から明治時代にかけての半世紀に掛け軸の修繕が4回行われたことを示す書き込みが見つかった。比較的短期間に修繕が重ねられており、瑞泉寺は、当時の関係者が掛け軸の重要性を認識していた証しとみている。
軸棒に書き込みがあったのは、親鸞聖人の座像が描かれた「大谷本願寺親鸞聖人御影」。もともと蔵に長年保管され、今年完成した収蔵庫に移転。一大行事「太子伝会(たいしでんえ)」(21−29日)で展示するため修繕している瑞泉寺のアーキビスト(史料調査専門員)、高橋延定(のぶやす)さん(51)と表具師の野原尚二さん(61)が、7日に発見した。描かれた絵は全体的に黒ずんで傷みがひどく、聖人の顔は判別できない。
掛け軸の裏書には「文明元年」(1469年)、「蓮如」、「蓮乗」などと記され、蓮如が同年、次男で瑞泉寺3代の蓮乗に贈ったものとみられる。軸棒には「天保7年」(1836年)や「明治2年」(1869年)といった年号や修復者の名前などが書かれ、「明治廿年」(1887年)の部分には、「修繕」「表具師」「井波八日町」などの記述が確認できる。
最新のものは「明治22年」(1889年)で、本山で修繕されたことが記されている。
高橋さんは「何回も修繕したということは、それだけ重要なものだと認識されていたということ。太子伝会で多くの人に掛け軸を見てほしい」と話している。
井波
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