2008年05月16日

“ニュー井波彫刻”開発 商工会と組合、インテリアや楽器に



 南砺市の井波商工会(松田稔会長)と井波彫刻協同組合(土田信久理事長)は本年度、生活様式の変化に対応し井波彫刻の新たな需要を掘り起こすため、国の支援を受け新商品の開発事業に取り組む。洋風建築にマッチするインテリアや彫刻を施した楽器など新たな主力商品を育て、伝統産業と「木彫りの里・井波」の活性化を目指す。

 「国指定伝統的工芸品『井波彫刻』のリボーン化事業」と名付けた事業で、本年度1年間取り組む。全国の商工会や商工会議所が地域の事業者と一体となり全国規模の市場展開を目指す取り組みを支援する経済産業省の「地域資源∞全国展開プロジェクト(小規模事業者新事業全国展開支援事業)」に採択され、井波商工会には800万円の補助金が交付される。

 井波彫刻の主力商品の欄間や獅子頭、天神様は、洋風住宅の増加や安価な台湾製品との競合などで需要が落ち込んでいる。井波彫刻協同組合は平成18年から新商品の開発に力を入れ、1級建築士と提携し設計段階から井波彫刻のインテリアを取り入れた住宅の建設などを進めている。

 新事業では、欄間に使われる透かし彫りなど、井波彫刻の優れた技術を生かし現代にマッチした新商品開発を目指す。新商品として木彫刻のインテリアや看板、間仕切り、ギターなどが候補に挙がっている。同商工会と同組合は近く新事業の実行委員会を設立し、開発する新商品や今後のスケジュールを話し合う。

 松田会長は「楽器や洋風インテリアなど新分野の商品を開発して全国に広められれば、地域活性化につながる」と期待。土田理事長は「彫刻業界以外の人たちと広く連携し新事業に取り組みたい。東京など大都市でも大々的にPRし需要を増やしたい」と話している。




井波
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