2008年04月23日

飛騨トンネルほぼ完成 東海北陸自動車道最大の難工事



 7月5日に全線開通する東海北陸自動車道で最大の難工事と言われ、岐阜県白川村と飛騨市河合町を結ぶ飛騨トンネルがほぼ完成し、報道機関を対象にした現場見学会が22日行われた。平成9年7月の着工以来、軟弱な岩盤と湧水(ゆうすい)に悩まされた工事だったが、最新鋭の排気設備や道路舗装工事などが終了し、「全通」に向けた最終準備が着々と進められている。

 飛騨トンネルは東海北陸道の白川郷インターチェンジ(IC)と飛騨清見IC間にあり、全長10.7キロ。道路トンネルとしては関越トンネル(11キロ)に次ぐ国内2番目の長さになる。

 掘削には世界最大級のトンネルボーリングマシン(TBM)が導入され、19年1月に白川村側から約7キロの地点で貫通した。直後の崩落で当初は今年3月に予定された全線開通が7月に繰り下げられたが、現在は強固に補修され、トンネル内の片側一車線道路の舗装や照明などの整備が完了するなど工事は最終段階に入っている。

 見学会の参加者は河合町側から幅10.25メートル、高さ7.15メートルのトンネル内に入った。トンネル内には排気ガスを効率よく換気する世界初のシステムや、火災の際に作動する水噴霧設備などが備えられ、利用者の安全・安心に配慮した構造が目を引いた。

 コンクリート製の白っぽい路面と、壁面に3.5メートルの高さで張り付けられた白色タイルのために通常のトンネルより明るい印象。出入り口以外はほぼ直線道路となっており圧迫感はなかった。

 中日本高速道路の寺田光太郎清見工事事務所長は「車線を分けるポールの取り付けなど残された作業や防災システムの作動試験を進め万全の態勢で7月5日を迎えたい」と話した。
(浜田泰輔社会部記者)





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