2008年04月07日
城端曳山、善徳寺経由に 43年ぶり巡行路変更

5月5日に行われる国重要無形民俗文化財「城端曳山(ひきやま)祭」の曳山巡行が今年、43年ぶりに順路を変更し、実施されることになった。観光客に祭りをより楽しんでもらおうと、大勢の散策が見込まれる午後の巡行ルートに、観光名所の城端別院善徳寺前を初めて加える。城端が誇る文化財の“共演”が、祭りの新たな見どころとなりそうだ。
曳山を持つ山町6カ町でつくる城端曳山連合会(会長・野松利臣西下町区長)の合意を受け、祭礼運営に関わる各種団体が3月に承認した。前回、順路の見直しがあったのは昭和40年。まちなかの道路事情に合わせ、引き回しやすいルートに変更した。
城端曳山祭は約300年の伝統を誇り、5月4、5の両日が祭礼日。5日の本祭りに神輿(みこし)、獅子舞、剣鉾(けんぼこ)、傘鉾(かさぼこ)、庵(いおり)屋台、曳山による絢爛(けんらん)豪華な行列が城端中心部で行われる。
曳山巡行は例年、5日午前10時に善徳寺前からスタートするが、その後の順路に同寺は入っていなかった。一昨年、祭礼日を5月中旬からゴールデンウイークに繰り上げたことで祭りへの人出が増加した。
山町関係者の間では、風格ある善徳寺を背景にした曳山巡行は「越中の小京都」にふさわしい景観として、「観光客が見やすい時間帯に巡行を実現できないか」との声が上がっていた。
善徳寺については、将来の国重文指定を目指し、会員組織の設立や南砺市教委による建物調査が計画されるなど、ここ数年動きが活発化。城端曳山連合会は「活動を後押しすることになればいい」と期待している。
出発は例年通り善徳寺前。今回は午後の順路を一部変更し、県指定文化財の同寺山門のほか、式台門、台所門の並ぶ通りをルートに入れた。山町の若連中は例年、寺で城端伝統の庵唄を披露しており、今年も行う。通りに着くのは午後3時ごろの見通し。
順路変更が決まる3月まで同寺輪番を務めた大村忍伝栄寺前住職(同市城端)は「大変いいことだと思う」と歓迎、野松会長は「善徳寺前は景色が素晴らしく、大勢の人に祭りに触れてもらいたい」と話している。
城端
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